私にできる事〜大切な人にどう過ごしてほしいか〜
こんにちは、しおんです。今日は遅い夏休みで、蓼科に来ています。
◆そっと長野に
4月に父のすい臓がんがわかり、余命3〜6か月と診断されました。
今はまだ自力で歩けていますが、痛みが酷いとなかなか厳しい模様で、入退院を繰り返しています。
最近の父は、少し記憶が曖昧になる時もあるようで、家周りの事は全て母担当に。
そうなると、父だけでなく、高齢の母も心配です(離れている子供達に心配をかけまいと無理している可能性アリ…)
コロナの状況下ですが、それを言っているといつ会えるかわからないので、職場にも許可を得て、長野に赴きました。あ、安全のため、移動は平日にしたところ、いつも夏場は混んでいるあずさがガラガラでした。
◆元気な様子の母に一安心
母に会うのもほぼ2年ぶり。
多少背中が曲がってはいましたが、元気で暮らしていたので、ほっ。
そして、先週は、今後の看病体制について打ち合わせすべく、母が病院に行ってきました。
医師やケアマネジャーと打ち合わせ、回診可能な地域でもあり、まずは家にて介護する方向でいってみようということにしたそうです。
父は家に戻りたいという気持ちとのこと。前回の入院はわずか2日でしたが、「1年入っていたみたいな気分だよ」と、しみじみ言ったそうで、病院での日々がかなり苦痛だったようです。
病院はきちんと対応して下さっていますが、白い無機質な病室のなかでは、なかなか時間が過ぎないのでしょう。
◆自分のなかの優先順位
実は、先週、父が一時帰宅した際に電話で話し、何気ない話を交わしました。
その時、一度電話を切った後で、"もし緩和ケアセンターに入るともう面会は叶わないから、これが最後かも…"と思うとグッとくるものがありました。
そして、もう一度電話をし、今までの暮らしの中で感じた感謝の気持ちを言葉で伝えました。
その後いろいろ考え、父の最後の希望を叶えたいというほうに気持ちの秤が傾いていましたが、今回、母との話を通じて、気持ちが固まりました。
仕事の方は、この1年で私がいなくても回る環境・体制を整えましたし、今の優先順位はやはり家族かと。
◆状況を見ながら
そこで改めて、「いざとなったら、私が仕事を休んで一緒に介護するつもりだけど、お母さんの考えもあるだろうから…どうかな?」と申し出ました。
すると「お父さんの希望通りにしてあげたいわ。でもまだ一人で大丈夫」との事。
ただ、弟によると、"在宅は大変だから一人で頑張りすぎないように。無理して共倒れになる事が最大のリスク"だとか。
損保関係者として多くの現実を知ったうえでの意見なので、重みがありますね。
そこで、改めて相談し、当面は母がみながら、様子を見て10月ころから私が参戦する方向で…という事になりました。
◆受け入れの準備を
明日月曜に、介護ベッドが搬入されるので、今日は受入のために準備をしました。リビングの家具を移したり、浴室含めザッと掃除をしたり、ちょこちょこ動きました。
元気とはいえ母も80歳を超えていますから、人手があれば、まぁ便利ですよね。食事の支度や庭の手入れなどを分担しながら進めました。迷いましたが、来てよかったです。
帰京予定日には退院なので、ちょっとでも父に会えるといいな。
◆少しづつ進めていきます
職場では、5〜7月にチームメンバーには状況を伝えており、先日は役員にも話しました。
休業関連の社則もチェック済み。
徐々に地ならしを進めています。
基本的には10月からをメドに、これからの病状や状況次第で臨機応変に動けるよう、気持ちと体制を整えておきたいと思います。