在宅医療介護の色々
こんにちは、しおんです。前回の記事から2週間経ち、徐々に暮らしのペースをつかみつつあります。
◆山盛りのTODO、です
実際に自宅にて医療介護をするとなると、様々な行政手続きや医療関係者とのやりとり、薬の管理など、次々にやることが発生するんですねぇ。
もちろん、病人の食事や身の回りの世話は必須ですし、合間に買物や掃除などの家事をしつつ、自分自身も食事や入浴等をしなくてはいけません。
加えて、広い庭の木々や草花の世話。これが意外に手がかかり、体力も必要とされます。
現地に来てはじめて、東京ではわからなかったTODOが見えてきて、正直なところ、"ひゃー、意外にいろいろあるなぁ"と思いました。
そして、これらを全て80歳を超えた母が1人でやるのは、なかなか厳しいなぁとも。
その意味で、前倒しで来てサポートできたのは本当によかったと思っています。前回、埃がツラいとか言ってましたが、両親は全然不都合を感じていないようですし、優先順位が低かったのだから当たり前だよね、と納得しました。お母さん、ゴメン…😅
◆家族ならではの難しさも
今は、日当たりの良いリビングの窓際に介護ベッドを据えています。ベッドにはコールボタンをセットし、夜中トイレに行くようなときにはそれを押してもらい、母か私が対応するスタイルをとっています。
最初の頃、1時間おきに父がコールボタンを押し、二人とも満足に寝られない夜がありました。
翌日「昨夜みたいに頻繁に鳴らさないで、せめて3時間おきにして欲しい。トイレはそんなに頻繁に行かなくても大丈夫なはず」と言っても父は納得せず。
いろいろ不安もあるのでしょうが、口論になりました。
私が「病院じゃそんなにコールしないでしょ。今お母さんが倒れたら、すべての体制が崩壊して、お父さんは入院になっちゃうよ?」と言うと、ひどく怒っていました。
思い通りにならない自分がもどかしいのと、娘に本当のことを言われて腹立たしかったんだと思います。
しまいには、「うるさい!そんなこと言うなら東京に帰れ」とまで言ってました。あらあら、それを言っちゃぁおしまいよって所ですねぇ。
◆できることできないこと
その日の夜は、さすがにあまりコールはなく、本人もしまったと思ってるんだろうなぁと思いました。
4時半ごろにトイレをサポートし、布団をかけながら、「お父さん、きついこと言ってごめんね。でもお母さんも私もロボットじゃないから24時間は無理なんだよ。人間だから睡眠取らないとね。どちらかが倒れたら本当にお父さん病院に行かなきゃいけなくなっちゃうから、そこはお互いに頑張ろうね」と。父はかすかに頷いてくれました。
◆わがままと思いやりのバランス
翌日は、「昨日は国会答弁みたいな厳しいやりとりがあったよなぁ」と笑っていました。勝手気まま&マイペースな父らしい落とし所だなぁ。母も「まったくねぇ」と笑っていました。
普段から本音で色々話しているから、亀裂が決定的になる前に納められるんだと思います。
さて、そんなやりとりも含め、両親と暮らし始めて、お互いの癖や感覚の違い、生活時間のズレ等もわかってきました。
たとえば、母は8時過ぎには就寝し、4時頃に目覚め、5時半に活動開始。私は12時頃まで起きていたいタイプ。
とまあいろいろ違いますねぇ。
他にも、匂いや音、清潔感の水準など、ズレはたくさんあります。譲れるところは譲り、我慢が難しい事は丁寧に伝え、うまくチューニングをしていこう。
庭に揺れるコスモスを見ながらそんなふうに思いました。
なんにせよ、あまりカリカリしちゃダメね。